U-SPORT PROJECT

U-SPORT PROJECT コンソーシアム交流会

U-SPORT PROJECT コンソーシアム交流会を開催 ― 異なる立場が交わり、新たな連携の可能性を感じた一日 ―

2025年10月7日(火)、「U-SPORT PROJECT」では、加盟団体同士の相互理解を深め、今後の協働のきっかけを生み出すことを目的に、第1回U-SPORT PROJECTコンソーシアム交流会を開催しました。
当日は、会場参加21団体、オンライン参加8団体、計29団体が参加。
パラスポーツ団体、民間企業、地方公共団体等が一堂に会し、立場を越えて意見を交わす貴重な機会となりました。

開催概要

  • 日時: 令和7年10月7日(火) 15:00〜16:35
  • 形式: ハイブリッド(会場+オンライン)
  • 会場: AP東京丸の内
  • 参加: 会場21団体、オンライン8団体

パラスポーツがつなぐ、“社会を変える力”

冒頭では事務局より、U-SPORT PROJECTの目的と、コンソーシアム内の連携を促進するための交流会の趣旨について説明。
「多様な立場が交わり、新しい協働を生み出す場にしたい」との呼びかけに、会場の空気が一気に温まりました。

日本ブラインドサッカー協会:視覚障害者スポーツから生まれる“企業との共創”

最初の事例紹介として登壇したのは、日本ブラインドサッカー協会。
協会概要の説明に続き、「共創」をキーワードに、企業や教育機関との連携事例や取り組みのポイントが紹介されました。特に「見えない」状態でプレーするブラインドサッカーを通じて、企業とともに視覚障害を社会課題として捉え直す具体的な実践が語られ、スポンサー企業の価値向上につながる取り組みとして提示されました。パラスポーツならではの課題設定を元にした企業との深い連携事例に、多くの参加者が耳を傾けました。

※写真 日本ブラインドサッカー協会/広報コミュニケーション室 宮島大輔氏の講演の様子。
「見えない世界を体験することで、見えてくることがある」と語りました。

株式会社U’eyes Design:パラスポーツを活用した社会課題の解決

続いて登壇したUX(User Experience/ユーザー体験)デザインの専門会社、株式会社U’eyes Designは、デザイン思考の手法を活用し、パラスポーツを通じて社会や組織の課題を“見える化”する取組を紹介。
「スポーツを社会のレンズとして捉える」という発想に、多くの参加者が新たな視点を得られた様子でした。

※写真 株式会社U’eyes Design/デザイニング・アウトカムズ事業部 高橋祥氏の講演の様子。
デザインの視点から“共生社会の実現”を考えるアプローチが紹介されました。

宮城県角田市:自治体の現場から——角田市の挑戦

最後の事例紹介として登壇したのは、宮城県角田市。地域資源を活かしたスポーツ推進の取組を紹介。まちづくりにパラスポーツを積極的に取り入れた背景や考え方を説明。
具体的には、RSMO((Regional Sport Management Organization/地域スポーツ運営組織)-「スポネットかくだ」による地域のネットワークを生かしたインクルーシブなまちづくりが報告されました。
自治体での実践例として、大変参考になるプレゼンテーションとなりました。

※写真 角田市教育委員会障害学習課/瀬戸淳也氏の講演の様子。
「できるところから、できる形で地域に根ざす」姿勢の大切さが語られました。

グループセッションで見つけた“協働・連携のヒント”

後半は、リモート参加者も含め参加者全員が7~8人のグループに分かれ、パラスポーツ団体・民間企業・地方公共団体等の混成チームによるグループ・セッションを実施。
テーマは「新しい事例・連携の芽を見つける対話」。
ファシリテーターの進行のもと、各グループで「共通の課題」「互いの強み」「一緒にできること」について意見交換を行いました。グループごとに活発な対話が繰り広げられました。

グループによるセッションの様子 全体

 

“連携から共創へ”——次のステージへ

今回の交流会では、単なる情報共有を超え、具体的な協働の芽がいくつも生まれました。
参加者からは、「他団体の発想に刺激を受けた」、「定期的に交流会を開催して欲しい」、「次は是非、実践に移したい」といった声が寄せられ、確かな手応えを残す会となりました。
U-SPORT PROJECTでは、今後もこうした機会を通じて、「スポーツを通じて社会をつなぐ」共創の輪を全国に広げていきます。

(文責:株式会社コクーンエイト)

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